チャイニーズ・ニューイヤーの休みを利用して6日間のオーストラリア(パース)旅行へ出かけた。航空券がうまく取れず結局今回もOrex
Travelのツアーに参加して帰りを1日だけ延ばした。
初日
KLIAに朝8時に集合しOrex
Travelの方にチケットをもらいチェックイン。さすがにチャイニーズニューイヤーだからかとても混雑している。チェックインするだけで45分もかかってしまった。最長記録である。出国手続等はスムーズに行ったが時間がなくて朝食を食べ損ねてしまった。
今回はマレーシア航空の誇るボーイング777でエコノミーにもLCDディスプレイが個人毎についておりうれしがって触っているうちに約5時間でパースに到着。
入国手続きは割合スムーズに行ったがその後の荷物検査は厳しいようであった。これはオーストラリアが動植物・食物の持込に厳しいせい(生態系の保護の為だろう)のようで、荷物を全て開けさせられている人の姿が目立った。ただ僕たちは食べ物は全て飛行機で食べてしまって持ち込みはなしだったのでスムーズに出られた。
空港を出た景色は思ったより緑が少ないかな?という印象。良く見ると草は生えているのだがまばらで土が見えているのと大きな木が少ないせいだ。10数年前にロスエンジェルスに降りたときと似た印象だ。
バスで30分ほどで今回の宿であるMercure Hotelにチェックイン。出張で使うようなビジネスホテルといった趣だがツアーなので仕方がない。豪華ホテルのロビーでわさわさ集まっているのも迷惑なもんだし。
ミネラルウォーターやスナック菓子を買いに街に出るが5時を回るとほとんどの商店がシャッターを閉め始めた。土曜日の夕方で稼ぎ時だろうに・・。
何とか目的のものは買うことができたが、6時頃まで開いているのはチャイニーズ経営の土産物屋とレストランだけ。 欧州と考え方が非常に似通っているらしいことが伺えた。
夕食は開いているところがそんなにないこと、疲れたので早く寝たかったこともありマクドナルドに行ったが、マレーシアと比べても味は良くなかった。ポテトが冷めていてパサパサなのには参った。イギリスの影響の大きいところだから食べ物には期待できないのだろうか?
夕食後は飛行機の疲れもあり早々にベッドに入る。
2日目
今日はツアーに乗ってパース近郊の観光である。
始めにスワンリバーから船に乗ってパースの隣町フリーマントルへ。 川からの景色を見ると昨日の「緑が少ない」という印象は覆され「緑があって美しい街だな」に変わる。
途中ジェットスキーやヨット遊びにふける人々の姿が見え、優雅な日曜日を過ごしていることが伺える。夜までショッピングを楽しめるところではないが、常に自然と戯れて遊ぶことができるところのようだ。
フリーマントルは港町だが、 船を下りてダウンタウンに行く途中のバスから見たビーチはマレーシアの西海岸のビーチよりよっぽど綺麗で、オーストラリアのビーチの美しさが少しわかった。

フリーマントルではマーケット
周辺を散策し、海沿いのレストランでフィッシュアンドチップスを食べる。マーケットではパズル式でまな板がそのまま入れ物になる器が面白かったがそれよりもアフリカのケニアから輸入した民芸品を売っている店"Juba
African Handicrafts"に魅かれて、何点か購入してしまった。その店のおじさんも毎年アフリカへ行っているというアフリカ狂だそうだ。南半球同士、オーストラリアとアフリカの行き来は案外多いのかもしれない。

フィッシュアンドチップスは味付けは全くない状態だったが、素材は新鮮だからかおいしかった。自分でビネガーをじゃぶじゃぶかけて塩コショウするとなかなかの味になった。
昼食後モニュメントパークという戦争記念碑から街を見渡したあと、フリーマントルを後にしてスワンバレーのワイナリーへ。
PINNELI WINERYというところで白2種類、赤2種類試飲させてもらったが、これがお世辞にもおいしいとは言えない。期待していただけにすっかり裏切られてしまって1本も購入しなかった。まあ考えてみるとツアーで寄るところだから何らかのキックバックがあるのだろう。そうでなければ売れないワインだということだ。
でもあブドウ畑の景色は新婚旅行で訪れた南仏を思い出してなかなか良かったのでそれで良しとしよう。

ワイナリーを後にしていよいよ(?)待望の動物園である。
Caversham
Wildlife Parkという動物園なのだが、最大の売りは動物にエサをあげられることとウォンバッドを抱っこできること。コアラの抱っこをコアラにストレスがかかりすぎて死ぬため禁止であった。
最初にカンガルー達の中に入っていきエサをやったがまゆもまみも怖がって全然あげることができずYANAママだけが楽しんでいた?

その後オーストラリアにいるヒトコブラクダに乗れるというのでYANAママとまゆが乗ってきた。ラクダが立ち上がるときと座るときが大きくゆれて怖そうであったがなかなかない体験ができて良かったろう。
次はウォンバットだ。YANAママがとてもうれしそうにだっこをした。毛がふわふわですごくかわいかったらしい。15kgあるということでまゆとほぼ同じ重さ。
最後にコアラを見たが、目の前で寝たり食べたりしているのを見た。一部のコアラで食べているときは触ってもいいというので背中をなでてみた。良くあるコアラのぬいぐるみのように毛がふわふわしていたなかなかかわいいものだ。
動物たちに触れ合えて子供たちは大喜び。こういうところがあるのでオーストラリアは家族連れで行くにはなかなか良いところと言えそう。
今日も1日たっぷり見て回って疲れたのでSubwayのテイクアウト。しかしこれが意外なほどおいしい。サラダがたっぷり入っていてそれが新鮮だからだろうか。それともサンドウィッチはイギリスが生まれ故郷でオーストラリアはイギリス風のものには長けているからか?
3日目
今日も一日ツアー。最初にホテル近くの造幣局"Perth
Mint"へ。10年程前まで実際に鋳造していたというところで、金を溶かして延べ棒を作るというショーがあるのだが、これがなかなかの迫力で良い。他に金塊を持ち上げられる展示もあり、金の比重の重さが体験できて良い。実際に持ってみると漫画であるような金の延べ棒を何個もアタッシュケースに入れて逃げるなんてことが不可能だということが良くわかる。
その後パース市内の高台にある緑豊かな公園Kings
Park、西オーストラリア州の州鳥スワン(といっても黒鳥)がたくさんいるLake Mongerを回ってTumbulgum Farmという農場へ。
このTumbulgum Farmではアボジリアニのカルチャラルショーや農場の人によるファームショー等がある。最初に昼食にバーベキューを食べた後(これがカンガルー肉まであって驚いた)、アボジリアニのショーへ。ここで聞いたディジユリドゥは管楽器でありながら打楽器のようにリズムを刻みグルーブを生み出すすごいものであった。
その後のファームショーでは実際の農場の仕事を見せてくれて興味深かった。真っ赤な鼻をしたいかにも農民という感じのおじさんが牧羊犬を使って羊を集めて見せたり、毛を刈って見せたりしてくれた。中でも羊の赤ちゃんにミルクをあげるというので、まゆが参加させてもらえたのは本人にもすごく良い体験だったに違いない。
今日もとても充実した一日で子供たちもまた大喜びであった。
4日目
今日はツアーの予定も終わり一日フリーということで、パースから800Kmあまり北へ行ったイルカがビーチにやってくるというモンキーマイヤというところへ行った。
ここへは現地のJTBを通しSKYWORKX
AVIATIONというツアー会社の一日ツアーに参加して行ったのだが、なんとセスナ機で片道2時間半というすごい旅程でびっくりした。
生まれて初めて乗るセスナははっきり行っておんぼろ自動車といった趣で乗り心地の決して良いというものではなかった。音がうるさいためにヘッドホンをさせられるのだがこれが耳にあわずに、またトイレにも行きたくなって最後1時間ほどはひたすら耐えた。最後尾の席に押し込められたYANAママはそれ以上に狭く苦しかったらしい。

途中ピナクルズや日本向けの塩田などの景色が楽しめて値打ちはあるのだが体力の必要なツアーである。
到着した飛行場はただ滑走路があるだけのところで申し訳程度に小さな建物があっただけであった。
さて飛行場からクルマで10分ほどでモンキーマイヤに着きお茶をしていると、パイロットのおじさんが「そろそろビーチに行ってごらん」と言う。見ると既に大きな背びれが見えている。ホントにイルカがやってきている!
レンジャーっぽいおばさんが色々と説明を始めて聞いているともう1頭、2頭という感じて来て計4頭になった。彼らがビーチで足だけ水につけた我々の側に来て「今日はどんな人が来てるかな?」と言った感じで眺めていくのである。彼らも好奇心が強いのだろう。
海そのものもなかなかきれいで、泳いで中を見てみたい衝動にすごくかられたのだが、日程が詰まっていてあきらめて昼食を取った。忙しい日本人はこういう日帰りツアーに入るが、本来ここモンキーマイヤはのんびりと過ごすリゾートで、そのついでにイルカも見るというところなのだろう。そうすればビーチで泳いでいるときにイルカが「誰や、こいつ?」という感じで見にきてくれるだろうし。もし今度ここへ来られる方があったら最低一泊されることをお勧めします。モンキーマイヤのHPに情報もあるようですし。
昼食後飛行場へ戻り10分飛んだと思うと舗装もしていない自然そのものの滑走路へ着陸。シェルビーチという貝だけでできたビーチに連れて行ってくれるのだ。ここも驚くべきところでビーチが真っ白い貝だけでできている。オーストラリアのスケールの大きな自然には驚くばかりだ。
帰りはここからパースまでひとっとび、と思ったらパイロットのおじさんは途中の飛行場へ寄ってガソリンを給油してトイレ休憩と来たもんだ。彼らの感覚ではセスナなどクルマとほとんど変わらないのだろう。気軽に飛行場へ降りたり飛んだりするのに驚いた。今まで知っていた世界とは全く違うスケールの場所だということがよくわかる。
5日目
さすがに昨日はハードだったので朝ゆっくりめに起きる。そしてパース動物園に行くことにした。船着場から動物園のある川の対岸に渡るフェリーを待っていると同じコンドミニアムの人に会った。チャイニーズニューイヤーでマレーシアからパースに遊びに来ている日本人はたくさん居るようだ。
船を下りて5-10分ほど歩くとパース動物園に着いた。
チケットを買って入り口を入ると子供が2人乗れるカートがあったので借りることにした。これがあると子供たちが「疲れたー、もう歩きたくない」とごねることもなく良い。
オーストラリアの動物は目の前をカンガルーが横切ったり、近くにコアラが見えたりしてなかなか良い。またトラなどはガラスのする向こうをぐるぐる回っているのが見えて迫力がある。
全体にガラスを多用して動物のすぐ側までいけるようになっていてとても見やすく楽しめた。

シンガポールやマレーシアの動物園も自然の中という雰囲気だが、ここはもう一歩進んで自然の中の雰囲気でかつとても見やすく設計している感じだ。赴任前に上野動物園に行ったときにそういう方向性を目指してずいぶん改造してあったがこれが世界の動物園のトレンドなのであろう。
動物園を後にして再びフェリーでパースの街へ戻る。YANAママや子供たちはホテルに戻るが僕一人でパース駅前にある西オーストラリア博物館と西オーストラリア美術館
へ。ここのアボリジアニによる美術は彼らの白人に支配されていく悲しい歴史への思いが込められていて力強いものであった。
今日は最後の夜ということもあってシーフードでも食べようということでノースブリッジ地区にあるレストランSimon's Seafood
Restaurantへ。ここで食べたオイスターとオーストラリア産の白ワインは最高にマッチしていておいしかった。
6日目
最終日ということで荷物をまとめてチェックアウトしホテルに荷物を預けてからAQUAという水族館へタクシーで行く。片道約$34。
ここに居たアシカがとてもかわいかった。この水族館は海沿いにありホエールウォッチングなどもできるときがあるようだ。しかし AQUA最大の目玉は水中トンネルでサメやエイがたくさんいてなかなかの迫力であった。
ただ最近は水中トンネル自体がそれほど珍しくなくなってはきているが。品川水族館でもあるしシンガポールでも見たし。
正直言ってタクシー飛ばしてくるほどの価値があるかはちょっと???であった。
空港に行くのには早すぎるのでもういちどパースの街に戻ってランチにすることにした。そこでハイアットの一角にあるJessica'sというレストランに行ってまたまたオイスターを今度はバレンタインということもありシャンパン(正確にはオーストラリア産スパークリングワイン)と一緒に食べてまたまた満足してしまった。
ここのシェフは10年以上大阪に居たらしく奥様も大阪人とか。 最後は梅田のリッツカールトンのイタリアンレストランに居たそうだ。
食事を終え、Mercure Hotelに荷物を取りによって空港へ。出国手続きはあっさりと済み免税店で買い物を楽しむ。僕の好きなJacob's
Creekというオーストラリアのワインのブランドにスパークリングワインが出ていたので買ってしまった。マレーシアでは見たことがないものな。
飛行機の中では途中までは順調だったが、突然まみがミルクを吐いてそれをかぶってえらい目にあった。どうやらカゼらしい。旅の疲れが出たのだろうか。その後は比較的すっきりした顔をしていたのでたいしたことはなかったようだが。
KLIAに着いてタクシーに乗ると、オーストラリアのゆったりとしたタクシーとは大違いのプロトンのタクシーで「マレーシアに帰ってきたなあ」と実感した。
オーストラリアで驚いたのはどこのトイレもまあほんとに清潔なこと。マレーシアはどこも床がビショビショで閉口するが、そういうことは当然ないし清掃が行き届いていて紙も必ずある。公園などの公衆トイレでさえ日本よりも全然きれいである。おかげでまゆはどこでも嫌がってしないということがなく助かった。
ただ困ったのはオージーイングリッシュ。ホントに何を言っているのか全然わからない発音で単純な会話さえ苦労して参った。 これは1ヶ月くらい仕事で滞在して耳慣れしないと厳しそうだ。考えてみるとマレーシアに来たときもクセのある英語がわからなくて参ったがしばらくするうちに耳慣れしたもんな。それぞれの国・地域にそれぞれの英語があるってことだね。
(2002年2月9-14日・YANAパパ)
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